国内医療機器メーカーおすすめランキングTOP10特徴や選び方も紹介

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国内医療機器メーカーランキングトップ10 アイキャッチ

医療機器メーカーは国内外にたくさんの医療機器メーカーが存在します。

おすすめの医療機器メーカーはどこ?

実際どの医療機器メーカーが良いのかわからない。

病院やクリニックでは診療のみでなく、経営の観点からも医療機器メーカーの選定は重要です。メーカー選びを間違えると、予算をかけて採用しても機器の採算が取れない可能性があります。

さらに、開業でのコンセプトがぶれてしまったり、本当に必要な機器が購入できなくなる場合があります。

この記事を読むことで、各医療機器メーカーの特徴がわかり、医療機器を選ぶ基準も明確になるでしょう。

この記事では、おすすめ国内医療機器メーカートップ10を紹介します。

それぞれの医療機器メーカーの特徴や評価をまとめているので、ランキングを参考に自身に合った医療機器メーカーを見つけましょう。

国内医療機器メーカーのおすすめランキング【トップ10】

国内医療機器メーカーのおすすめランキング

医療機器メーカーのおすすめランキング、トップ10は以下のメーカーです。

  1. 富士フイルムHD
  2. オリンパス株式会社
  3. テルモ
  4. HOYA
  5. ニプロ
  6. シスメックス
  7. 日本光電工業
  8. オムロン
  9. フクダ電子
  10. コニカミノルタ

各医療機器メーカーの特徴を紹介します。

このランキングは2021-2022年売上高(会社全体でなく医療機器事業)を基に作成しています。

富士フイルムHD

富士フイルムHDは、内視鏡、X線画像診断、超音波診断装置などを展開する医療機器メーカーです。

特に力を入れているのは内視鏡です。内視鏡の分野では世界シェア3割を誇ります。

オリンパス株式会社

オリンパスは内視鏡や関連するカメラ、ビデオ、光学機器が強みの医療機器メーカーです。

特に内視鏡においては消化器系に強く、世界シェア7割を誇ります。

また、内視鏡以外にも、超音波診断装置やX線画像診断装置などの医療機器も取り扱っています。

最近では、AI技術を活用したシステムの開発にも力を入れているメーカーです。

テルモ

テルモは160か国で事業展開している医療機器メーカーで、カテーテルや体温計などの医療機器が有名です。

特に、心臓血管領域や血液システム領域に強いのが特徴です。

HOYA

HOYAは、医療用レンズや眼科手術器具などの眼科製品をメインに展開している医療機器メーカーです。

眼科領域において画像処理技術を応用した診断補助システムなど、さまざまな製品を製造しています。

また医療機器のみでなく、メガネレンズやフィルターなどの光学製品も展開している医療機器メーカーです。

ニプロ

ニプロは、ダイアライザ(人工腎臓)をはじめとした透析機器や注射針、血糖自己測定器(SMBG)など幅広く展開している医療機器メーカーです。

真空採血管やカテーテル、補助人工心臓や人工肺関連の医療機器も展開しています。

シスメックス

シスメックスは主に血液検査機器や免疫血清学や生化学検査関連の機器を製造している医療機器メーカーです。

特に赤血球や白血球、血小板等の大きさや数の分析、好中球やリンパ球、好塩基球などの比率を算出する多項目自動血球分析装置を多く展開しています。

また最近では、COVID-19の検査キットも開発している医療機器メーカーです。

日本光電工業

日本光電工業は、人工内耳や心電計、超音波診断機器を製造・販売している医療機器メーカーです。

MRI等の診断機器から、動物病院向けの医療機器まで、幅広い分野で製品の提供を行っています。

オムロン

医療従事者でなくても、オムロンは健康関連の医療機器メーカーのイメージがあるのではないでしょうか。

オムロンは主に、血圧計や体温計、健康管理アプリなどの健康関連製品を展開している医療機器メーカーです。

特に血圧計や体温計の分野に置いて、高い品質と信頼性があります。

フクダ電子

フクダ電子は、心臓カテーテル検査装置や心臓ペースメーカー、超音波画像診断装置、血管カテーテルなどの医療機器を製造・販売する医療機器メーカーです。

他社との販売提携によりAED(自動体外式除細動器)や心臓ペースメーカー等を取り扱っています。

国内で初めて心電計を発売したメーカーであり、現在でも心臓系医療機器に強いメーカーと言えます。

コニカミノルタ

コニカミノルタは医療機器のメーカーの一つで、医療用画像診断装置を主に製造しています。

DRというレントゲン撮影時に人体を透過したX線を検出しデータ化する手法、システムが有名です。

また、超音波や動体解析等の技術も展開しています。

コニカミノルタの画像診断技術は、多くの医療機関で使用されています。

医療機器・医療機器メーカーの選び方

医療機器は、メーカーによって得意な分野も違います。

医療機器・医療機器メーカーの選び方は、以下の3点に気をつけましょう。

  • 実物を見てみる
  • 複数社の製品を比較する
  • 採算性や稼働率を考える

実物を見てみる

医療機器は、今まで使用していた馴染みのあるメーカーのものが使いやすく、安心感があるかもしれません。

しかし、複数の医療機器メーカーのカタログのみでなく、実物を見て検討するのが良いでしょう。

実物を見て触れて複数の商品を比較することで、カタログではわからなかった利便性を発見できる可能性があります。

そして、今までよりさらに使いやすい医療機器に出会えるかもしれません。

可能であれば、見本市や展示会などに足を運び実物を見てみましょう。

実際に触れて最新の情報を入手した上で選ぶのがおすすめです。

複数社の製品を比較する

まず医療機器の選定時に初めに考えるのが、機器の性能や本体の価格でしょう。

しかし、機器の性能と本体価格だけを見るのではなく、細かいグレードの違いやランニングコストも確認するべきです。

購入時は価格が抑えられたとしても、メンテナンスや保守点検等に費用がかかる場合もあるためです。

初めから一つの医療機器メーカーに絞るのでなく、複数社の製品を比較して自院にあう製品を選びましょう。

採算性や稼働率を考える

医療機器の選定に迷ったら、稼働率や採算性を踏まえて検討しましょう。

医師として診療だけでなく、経営者としての目線を持つことも大切です。

購入したものの、ほとんど使用する患者がでいない場合では採算が取れないからです。

例えば「このメーカーを使いたい」 だけでなく1日に何人に使用したらどれだけの利益が出て、何年で採算が取れるのか、等考えながら機器選定を行った方が良いでしょう。

また、全体予算のバランスも重視しないといけません。

MRI等の高額な医療機器を購入した場合、他の機器が導入できないといったことも考えられます。

必ず導入したいものと、将来導入したいものを分けて考えた選定が大切です。

医療機器の種類、カテゴライズについて

医療機器の種類、カテゴライズについて

医療機器は大きく3つに分類され、さらにクラスⅠ〜Ⅳに分けられます。

また用途により、診断系医療機器、治療系医療機器、その他医療機器とカテゴライズされています。

医療機器の分類

医療機器は医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」にて、以下のように定められています。

「医療機器」とは、人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等(再生医療等製品を除く。)であつて、政令で定めるものをいう。

また、以下の分類とカテゴライズは、一般社団法人 日本医療機器産業連合会 JFMDA(https://www.jfmda.gr.jp/guide/device/)を参照に作成しています。

一般医療機器

クラスⅠ:経腸栄養注入セット、ネブライザ、X線フィルム、血液ガス分析装置など。

管理医療機器

クラスⅡ:X線撮影装置、心電計、超音波診断装置、注射・採血針、真空採血管、輸液ポンプ用輸液セット、吸引カテーテル、補聴器など。

高度管理医療機器

クラスⅢ:粒子線治療装置、人工透析器、硬膜外用カテーテル、輸液ポンプ、人工骨、人工心肺装置、多人数用透析液供給装置、成分採血装置、人工呼吸器など。

クラスⅣ:ペースメーカ、冠動脈ステント、人工血管、PTCAカテーテル、中心静脈カテーテル、吸収性体内固定用ボルトなど。

クラス分類のローマ数字が大きなるほど、生体へのリスクが大きいとされています。

医療機器のカテゴライズ

医療機器のカテゴライズは診断系、治療系、その他の3つです。

診断系医療機器

画像診断システム、画像診断用X線関連及、生体現象計測・監視システム、医用検体検査機器、施設用機器

治療系医療機器

処置用機器、生体機能補助・代行機器、治療用又は手術用機器、鋼製器具

その他医療機器

歯科用機器、歯科材料、眼科用品及び関連製品、衛生材料、衛生用品及び関連製品、家庭用医療機器

医療機器メーカーの市場や動向

医療機器メーカーの市場や動向

日本国内の医療機器市場は、2019年に売上高合計約3兆円を超えています。

わずかですが医療機器の市場は、年々増加傾向のようです。

近年では医療用画像診断装置や手術支援ロボット、人工関節、透析機器などの需要が増加傾向です。

またCOVID-19の影響により、呼吸器や検査キットなどの需要が高まっています。

しかし、近年では医療機器の輸入も増加傾向であり、約半分を占めるのがアメリカからの輸入です。

医療機器メーカーについてよくある質問

医療機器メーカーに関する、よくある質問を集めました。

医療機器メーカーを選ぶ際に注目すべきポイントは?

医療機器メーカーを選ぶ際は、品質や価格はもちろん、その医療機器メーカーの信頼性も大切です。

どれか価格だけで選んでも、信頼できる医療機器メーカーでなければ安心して使用することができません。

実際に選ぶときは、実物を見に行き、複数の製品と見比べてみることをおすすめします。

医療機器メーカーにはどのような種類がありますか?

医療機器メーカーの一般的な種類として、大手メーカーと中小企業があります。

大手メーカーは多くの場合、広い製品ラインナップを持っており、大量生産によって製品価格を抑えています。

一方、中小企業はより特化した製品や技術を持っており、柔軟な対応が可能な場合があります。

また種類としては、国内メーカー・外資系メーカーと分けられます。国内メーカーはMRI等の診断系医療機器に強く、外資系メーカーは放射線治療機器等の治療系医療機器に強い傾向があります。

外資系医療機器メーカーのランキングは?

外資系医療機器メーカーのランキング上位5位は以下の通りです。

  1. メドトロニック
  2. ジョンソン・エンド・ジョンソン
  3. シーメンスヘルシニアーズ
  4. べクトン・ディッキンソン
  5. フレゼニウス

参考:ディールラボ(https://deallab.info/medical-equipment/

2020年時点でメドトロニック、ジョンソン・エンド・ジョンソン、シーメンスヘルシニアーズの上位3社で国内医療機器の市場と同じくらいの売上高があります。

上記のことからも、外資系医療機器メーカーの市場はとても大きいことがわかります。

国内医療機器メーカーおすすめランキングはどのように決まっていますか?

国内の医療機器メーカーのランキングは、業界動向サーチを参考にしています。(業界動向サーチ「医療機器業界 売上高ランキング」https://gyokai-search.com/4-iryo-uriage.html

2020年-2021年の売上高により作成。ただし企業全体ではなくヘルスケア事業や医療機器事業等、各企業の該当する事業の売上高で集計されています。

おすすめランキングを参考に自身に合う医療機器メーカーを見つけよう

自身に合う医療機器メーカーを見つけよう

医療機器メーカーのおすすめランキングは、主に売上高を参考にしていますが、医療機器の市場は年々増加傾向です。

また医療機器業界は、COVID-19の影響もありましたが基本的に景気に左右されにくく、高齢化が進む社会では需要が高まるでしょう。

医療機器メーカーは国内外で多数存在しますが、各社得意な分野や専門があります。

国内医療機器メーカーの強みは診断機器ですが、治療機器は外資系メーカーの割合が多いです。

実際、輸入医療機器の半数以上を治療機器が占めている状態です。

医療機器メーカーを選ぶ際は、国内外問わず、品質や信頼性など様々な要素を考慮する必要があります。

実際に選ぶときは、この記事のランキングを自身にあう医療機器メーカー見つけるための参考にしてみてください。

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